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鍵を挿して部屋の中に入ると一気に脱力してソファに倒れ込んだ。
”＿＿＿好きって、何なんですかね”
帰り際、思わずしょっぴーに投げかけた言葉。
”……何なんだろうって思う時点で、相手に対して他の人とは違う感情を持ってるって事なんじゃない？”
答えになってるのかなってないのか
まぁ何かあればまた連絡してよとスマホを振るしょっぴー。
モヤモヤした気持ちを消せないまま、お礼を言って車を後にした。
好き。
好きって、何？
アラサーの私の辞書にはどうやら答えは載っていないらしい。
今までどんな風に人を好きになってたんだっけと過去を振り返るけど、イマイチ思い出せない。
スマホを取り出して照君とのやり取りの画面を開く。
メッセージの中で送り合った写真達。
当然ツーショットを撮ったりはしてなくて、並んでるのはタピオカとかチョコレートとか、最近だと金木犀。
指で金木犀に触れている写真。
【テル：俺の好きな香り(｀_´)ゞ】
意外と可愛い顔文字を使いこなす彼。
彼の日常の一コマが、写真が送られてくるたびに私の中に積み重なっていく。
それは、確かに心地が良いものだった。
彼がアイドルだと忘れるほどに。
ふっと一つ息を吐いて、タップしたボタン。
「はーい、どしたー？」
『…和姉、話聞いて欲しい』
「ん？何よどしたの」
久しぶりに聞いた姉の声に、喉がちょっと詰まって
聞いてと言いながらなかなか本題を言い出さない私に痺れを切らす。
「で？」
早く言え、と急かされ観念する。
『線引き、出来なくなっちゃったかも』
ポツリと呟いた言葉に一瞬間が空く。
「ひー君の事？」
『……ん』
たった一言でも事態を察する姉はやっぱり凄い。
『…ごめん』
「私の推しだから？」
察する力が強すぎて怖くなるくらい。
姉に話すのは、どうかと思った。
でも、一番に聞いて欲しかった。
「アイドルを好きになった。で、Aはどうしたいの？」
たとえ妹が相手でも、冷静な姉だから。
どうしたいのか。
どうすればいいのか。
この気持ちのゴールは一体どこなのか。
『…和、姉』
「ん？」
『バカって言って。私の事』
『この気持ち、消したくない』
分からない。
分からないけど、
誰かに諦めてって言われたとしても
多分、消せないって
ただそう思った。
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mamemiya(プロフ) - みぃ。さん» こんにちは🤓康二君担さんでしたか！真っ直ぐなひーくんが目の前にいたらグッときちゃいますよね🥺作品の中では是非揺さぶられてください！笑 他の作品も是非宜しくお願いします☺️ (4月23日 12時) (
レス) id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
みぃ。(プロフ) - こんにちは。完結おめでとうございます！私も主人公ちゃんと同じ康二担なので、もし私が同じ立場になったら、なんて妄想しちゃったりして。ひーくんの真っ直ぐな思いや、康二くんの切ない思いに心揺さぶられながら読みました。新しい作品、待ってますね☺️ (4月22日 18時) (レス) id: fb4296a570 (このIDを非表示/違反報告)
mamemiya(プロフ) - まあさん» コメントありがとうございます☺️！まぁ様からは他の作品の感想もたくさん頂けて嬉しく思っています🍀ひーくん漢！真っ直ぐ！って感じで良いですよね🥰他の作品もどうぞ宜しくお願いします🙌✨ (4月22日 9時) (レス) id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
まあ(プロフ) - こんばんは！mamemiyaさんの作風大好きで、毎回独り言ぶっ放しながら拝見してます😊今回も、良かった💛ひーくんは真っ直ぐ人を愛する感じがする✨また新しい作品期待してます🥰 (4月21日 21時) (レス) id: c613e7ffb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mamemiya
| 作成日時：2024年4月7日 3時
